アドバンテージ・ディスアドバンテージ
あどばんてーじ・でぃすあどばんてーじ
審判がファウルやバイオレーションを判定する際に用いる原則で、違反行為がプレーに実質的な影響を与えたかどうかを考慮する考え方。軽微な違反や接触があっても、それによってどちらのチームも有利不利が生じていない場合、審判は笛を吹かずにプレーを続行させることがある。これは「ノーコール(笛を吹かない)」と呼ばれ、試合の流れを不必要に中断させないための判断基準となる。例えば、シュートに影響しない程度の軽い接触や、プレーの結果に影響を与えない小さな違反などは見逃されることがある。逆に、明らかに一方のチームに不利益をもたらす違反は厳格に取り締まられる。この原則により、バスケットボールは過度に笛が吹かれることなく、流れるようなゲーム展開が維持される。ただし、何がアドバンテージで何がディスアドバンテージかは審判の裁量に委ねられるため、一貫性のある判定が求められる。選手もこの原則を理解し、軽微な接触を大げさに訴えない姿勢が重要となる。