コンポジットボール
こんぽじっとぼーる
コンポジットボールとは、合成皮革や複合材料を使用して製造されたバスケットボールのことである。コンポジットレザーとも呼ばれ、人工的に開発された素材を使用することで、耐久性、耐候性、価格面で天然革のレザーボールより優れた特性を持つ。コンポジットボールは、屋内外を問わず使用でき、湿気や温度変化の影響を受けにくいため、学校の体育授業や公共施設、屋外コートで広く使用されている。材質の改良により、現代のコンポジットボールは新品時からグリップ性が高く、レザーボールのような「馴染ませる」期間が不要である。NCAAや多くのアマチュアリーグでは、コンポジットボールが公式球として採用されている。2006年にNBAが一時的にコンポジットボールを導入した際、選手から「滑りやすい」「バウンドが不規則」などの批判があり、結局レザーボールに戻された経緯がある。しかし、技術の進歩により、近年のコンポジットボールは品質が大幅に向上している。価格はレザーボールより手頃で、メンテナンスも簡単であることから、一般的な練習や試合で最も普及しているボールタイプである。