バスケットボール用語辞典

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バーティカリティ

ばーてぃかりてぃ

ディフェンス選手が垂直方向に真っ直ぐジャンプしてシュートブロックを試みる際に認められる、正当な守備行為の概念。英語の「verticality(垂直性)」に由来する。ディフェンダーが自分のシリンダー(垂直方向の円筒状の空間)内で垂直にジャンプし、腕を真上に伸ばしている限り、オフェンス選手との接触があってもファウルにはならない。これは、オフェンス選手がディフェンダーの垂直空間に侵入してコンタクトを起こした場合、責任はオフェンス側にあるという原則に基づいている。リムプロテクターにとって重要な概念で、ゴール下でのブロックショットを狙う際、前や横に動いて相手の進路を妨害するとファウルになるが、垂直にジャンプする限りは合法となる。審判はディフェンダーの足の位置、ジャンプの方向、腕の位置などを総合的に判断してバーティカリティが成立しているかを見極める。ロイ・ヒバートやルディ・ゴベアなど、優れたリムプロテクターはこの原則を熟知して活用している。