バスケットボール用語辞典

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マウスガード

まうすがーど

マウスガードとは、歯と口腔内を保護するために口の中に装着する保護具のことである。マウスピースとも呼ばれる。バスケットボールは接触スポーツであり、肘や相手の頭、ボールなどが顔面に当たり、歯の損傷や口腔内の裂傷が起こる可能性がある。マウスガードは、これらの衝撃を吸収し、歯の破損、歯の脱落、唇や舌の切傷、顎の骨折などを防ぐ役割を持つ。また、脳震盪のリスクを軽減する効果も指摘されている。マウスガードには、市販の既製品、お湯で温めて成形するボイル&バイトタイプ、歯科医院でカスタムメイドされるタイプなどがある。カスタムメイドは最も高価だが、フィット感と保護性能が優れている。NBAでは着用は義務ではないが、ステフィン・カリーをはじめ多くの選手が自主的に装着している。カリーはマウスガードを噛む癖があり、それが彼のトレードマークの一つになっている。マウスガードの色は透明、白、黒が一般的だが、チームカラーや派手な色を選ぶ選手もいる。装着時は呼吸や会話がしにくくなるため、慣れが必要である。特に歯列矯正をしている選手や、過去に歯の怪我を経験した選手は着用が強く推奨される。