バスケットボール用語辞典

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メカニカルシュート

めかにかるしゅーと

メカニカルシュートとは、シュートフォームの力学的(メカニカル)な正確性と再現性を重視したシュートを指します。感覚やリズムよりも、足の位置、肘の角度、リリースポイント、フォロースルーなど、技術的な要素を厳密に管理して放つシュートです。カワイ・レナードは、キャリア初期のシュート成功率が低かったものの、メカニカルな面を徹底的に改善し、トップレベルのシューターに変貌しました。シューティングコーチは、高速度カメラやモーションキャプチャー技術を使って選手のシュートフォームを分析し、メカニカルな欠陥を特定して修正します。メカニカルシュートの利点は、再現性が高く、疲労時やプレッシャー下でも一定の成功率を維持できることです。一方で、過度にメカニカルな意識は自然なリズムを損なう可能性もあります。理想的には、メカニカルに正しいフォームを繰り返し練習することで、それを無意識のレベルまで習得し、「メカニカルでありながら自然な」シュートを実現することです。現代のシューティング理論では、このメカニカルな基礎の上に、個々の選手の身体的特徴や感覚を組み合わせることが重視されています。