バスケットボール用語辞典

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ロジンバッグ

ろじんばっぐ

ロジンバッグとは、手のグリップ力を向上させるために使用される、ロジン(松脂の粉末)を詰めた小さな袋のことである。ロジンバッグは野球で広く使用されているが、バスケットボールでも一部のリーグや選手が使用することがある。ロジンは天然の樹脂で、手に付けることで滑り止め効果を発揮し、ボールのハンドリングやグリップ性を向上させる。特に手汗が多い選手や、湿度の高い環境でプレーする場合に有効である。ただし、NBAをはじめとする多くのプロリーグでは、ロジンバッグの使用は公式には認められていない。これは、ロジンがボールに付着してボールの性質を変えてしまう可能性があるためである。代わりに、選手は頻繁に手をタオルで拭いたり、シューズの裏で手を擦ったりしてグリップを確保する。一部のアマチュアリーグや学校のバスケットボールでは、ロジンバッグの使用が許可されている場合もある。また、体操やウェイトリフティングなどで使用されるチョーク(炭酸マグネシウム)も同様の目的で使われるが、バスケットボールでは一般的ではない。グリップ力の向上は、シュートドリブル、パスなどすべての技術において重要であり、選手は様々な方法でグリップを最適化しようとする。