イン・アンド・アウト
いん・あんど・あうと
イン・アンド・アウトは、バスケットボールにおいてドリブル中に一度内側(イン)へ切り込むフェイントを見せた後、すぐに外側(アウト)へ方向転換して抜き去るドリブルテクニックである。インサイドアウトドリブルとも呼ばれるこの技術は、ディフェンダーにペイントエリアへのドライブを予感させ、それに対する守備反応を引き出してから、実際には外側(ベースラインやペリメーター方向)へ突破する。この技術の核心は、内側への動きを説得力のあるフェイクとして見せることで、ディフェンダーの重心を内側へ誘導し、外側へのスペースを作り出すことにある。ケビン・デュラント、ポール・ジョージ、ジェームズ・ハーデンなどのNBAウィングプレイヤーたちが、この技術を駆使してディフェンスを崩している。効果的なイン・アンド・アウトを実行するには、まずショルダーフェイクや視線の切り替えを用いて、内側へドライブする意図を明確に示す。ボールも体の中心方向へ動かし、ディフェンダーにペイントアタックを確信させる。次に、素早く外側へ方向転換し、ボールも外側の手へ持ち替えるかそのままドリブルを継続する。この切り返しの瞬間に爆発的な加速を加えることで、ディフェンダーが反応する前に決定的なアドバンテージを得られる。イン・アンド・アウトはウィングからのアタックで特に効果的であり、ベースラインへの突破やミドルレンジシュートへの展開につながる。