ウェイバー
うぇいばー
NBAにおいて、チームが選手を解雇した際に発生する、他チームがその選手を獲得できる権利の優先順位制度のこと。選手が解雇されウェイバーに出されると、48時間の間、他のチームが獲得を申請できる。複数のチームが同じ選手の獲得を希望した場合、レギュラーシーズン中は勝率の低いチームから順に優先権が与えられる。ウェイバー期間中に獲得を申請するチームがいなかった場合、その選手はフリーエージェントとなり、どのチームとも自由に契約できる。チームは様々な理由でウェイバーを活用し、ロスター枠の整理、若手選手の昇格、怪我人の補充などに対応する。トレードデッドライン後にウェイバーで解雇された選手は、元のチームにプレーオフで復帰することが制限される場合がある。ベテラン選手がバイアウト(契約買い取り)後にウェイバーを経由し、優勝候補チームと契約するケースも見られる。ウェイバー制度は、戦力均衡と選手の機会確保のバランスを取る重要な仕組みである。