バスケットボール用語辞典

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クッショニング

くっしょにんぐ

クッショニングとは、バスケットシューズに搭載される衝撃吸収システムのことである。バスケットボール選手は試合中に何百回もジャンプと着地を繰り返し、その度に体重の数倍の衝撃が足、膝、腰にかかる。クッショニングは、この衝撃を吸収・分散することで、関節や筋肉への負担を軽減し、怪我のリスクを低減させる重要な機能である。クッショニング技術には様々な種類があり、ナイキのAir(エア)やZoom Air、アディダスのBoost(ブースト)、アンダーアーマーのMicro G、ジョーダンブランドのFlight Plateなど、各メーカーが独自の技術を開発している。クッショニング材は主にミッドソール(中敷きと靴底の間の層)に配置され、EVAフォーム、ポリウレタン、特殊なゲル、圧縮空気などが使用される。適切なクッショニングは、快適性を向上させるだけでなく、エネルギーリターン(反発力)を提供し、次の動作への移行をスムーズにする。ただし、過度なクッショニングはコート感覚を鈍らせることもあるため、バランスが重要である。選手の体重、プレースタイル、着地の癖などに応じて最適なクッショニングを選ぶことが推奨される。