ミッドソール
みっどそーる
ミッドソールとは、バスケットシューズの構造において、アッパー(上部)とアウトソール(靴底)の間に位置する中間層のことである。ミッドソールは、クッショニング(衝撃吸収)、安定性、エネルギーリターン(反発力)を提供する極めて重要な部分であり、シューズの性能を大きく左右する。一般的にEVAフォーム(エチレン酢酸ビニル)やポリウレタンなどの軽量で弾力性のある素材で作られている。各メーカーは独自のクッショニング技術をミッドソールに搭載しており、ナイキのZoom Air、アディダスのBoost、アシックスのGELなどが有名である。ミッドソールの厚さや密度は、クッション性と安定性のバランスを考慮して設計される。厚すぎるとコート感覚が鈍るが、薄すぎると衝撃吸収が不十分になる。最近では、前足部とかかと部分で異なる密度や技術を組み合わせたデュアルデンシティミッドソールも登場している。また、軽量化のためにミッドソールの一部をくり抜いたり、カーボンファイバープレートを挿入して安定性を高めたりする工夫もされている。ミッドソールの劣化は見た目ではわかりにくいが、使用頻度に応じて徐々に性能が低下するため、定期的な買い替えが推奨される。