バスケットボール用語辞典

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スカイフック

すかいふっく

スカイフックとは、NBA史上最多得点記録を持つカリーム・アブドゥル=ジャバーが完成させた、高い放物線を描くフックシュートの最高峰形態を指します。通常のフックシュートよりもさらに高い位置からボールをリリースし、まるで空(スカイ)に向かって打つような軌道を描くことからこの名前がつきました。アブドゥル=ジャバーの7フィート2インチ(218cm)の身長と長い腕、そして完璧なフォームにより、この技術はほぼブロック不可能とされ、彼のキャリアを通じて最も確実な得点手段となりました。技術的には、ベースラインやポストでボールを受け、ディフェンダーとは反対側の手で高く弧を描いてシュートします。軸足を中心に体を半回転させながら、非利き手を盾にしてディフェンダーからボールを守り、利き手で柔らかいタッチでリリースします。この技術の習得には、優れたバランス感覚、柔軟性、そして繰り返しの練習が必要です。現代バスケットボールでは使用頻度が減少していますが、カリーム・アブドゥル=ジャバーの象徴的な技術として永遠に語り継がれています。