フックシュート
ふっくしゅーと
フックシュートとは、体を横向きにし、リングから遠い方の手でボールを頭上から弧を描くように放つシュート技術です。腕の動きが釣り針(フック)のような軌道を描くことからこの名前が付けられました。このシュートは、主にゴール下でのポストプレーで使用され、ディフェンダーとの間に自分の体を壁として使えるため、ブロックされにくいという大きな利点があります。特に身長の高いセンターやパワーフォワードが得意とし、カリーム・アブドゥル=ジャバーの「スカイフック」は史上最も有名で効果的なフックシュートとして知られています。両手を使うこともあり、その場合は「ベビーフック」と呼ばれることもあります。フックシュートを習得するには、バランス感覚、柔軟性、そして繰り返し練習による感覚の養成が必要です。現代バスケットボールでは使用頻度が減少していますが、依然としてゴール下での有効な得点手段の一つです。