スピンムーブ
すぴんむーぶ
スピンムーブは、バスケットボールにおいてドリブル中またはポストプレイ時に体を360度回転させることでディフェンダーを振り切る技術である。ドリブル時には、進行方向とは逆方向へ体をスピンさせながらボールを反対の手に持ち替え、回転の勢いを利用してディフェンダーの横を突破する。この技術の核心は、回転中にボールを体で保護しながら、遠心力を活かして素早く方向転換することにある。ティム・ダンカン、ハキーム・オラジュワン、トニー・パーカーなど、多くのNBAレジェンドがスピンムーブの名手として知られている。特にオラジュワンの「ドリームシェイク」と呼ばれる一連の動作の中で、スピンムーブは重要な要素となっている。効果的なスピンムーブを行うには、まず片足を軸足として確立し、もう片方の足で床を強く蹴って回転の勢いをつける。回転中はボールを体の近くに引き寄せ、ディフェンダーから遠い位置でプロテクトする。視線は常に進行方向を捉え、回転後の着地点を見据えることが重要である。ドリブル時のスピンムーブでは、回転と同時にボールを反対の手へスムーズに持ち替え、着地後すぐに加速できる姿勢を保つ。ポストプレイでのスピンムーブでは、ディフェンダーの位置を背中で感じ取り、回転方向を瞬時に判断する能力が求められる。