ゾーンディフェンス
ぞーんでぃふぇんす
ゾーンディフェンスは、各ディフェンダーが特定のプレイヤーではなく、コート上の特定のエリア(ゾーン)を守る防御戦術である。最も一般的な形式は2-3ゾーン、3-2ゾーン、1-3-1ゾーンなどがあり、数字はそれぞれの列に配置される選手の数を表す。この戦術の主な利点は、ペイントエリア(ゴール下)を効果的に守れること、ファウルトラブルを抱える選手を守れること、そして相手チームの外角シュート力が弱い場合に有効であることだ。NBAでは2001年までイリーガルディフェンスルールにより厳しく制限されていたが、ルール改正後は戦術の選択肢として復活した。大学バスケットボールやFIBA規則下では古くから使用されており、特にシラキュース大学のジム・ベーハイムコーチの2-3ゾーンは有名である。ゾーンディフェンスの弱点は、優れた外角シューターに対して脆弱であること、ゾーンの隙間を突かれやすいこと、オフェンスリバウンドを取られやすいことなどが挙げられる。効果的なゾーンディフェンスには、選手間のコミュニケーション、ボールへの素早い反応、そしてゾーンの形を崩さないことが重要である。