バスケットボール用語辞典

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トリプルスレット

とりぷるすれっと

トリプルスレットとは、ボールを保持している選手が、シュートドリブル、パスの3つの選択肢を同時に持っている姿勢や状態を指します。トリプル(3つの)スレット(脅威)という名の通り、ディフェンスに対して3方向の攻撃可能性を示すことで、相手の対応を困難にします。基本的なトリプルスレットの姿勢は、膝を曲げて腰を落とし、ボールを胸の前あたりに構え、いつでも動き出せる状態を保つことです。この姿勢から、ディフェンダーが近づけばドライブ、距離があればシュート、マークがきつければパスと、瞬時に最適なプレイを選択できます。トリプルスレットの重要性は、オフェンスの主導権を握り、ディフェンスを常に不安定な状態に置けることです。特にキャッチ後の最初の動作として、このポジションを取ることが推奨されます。ディフェンダーがシュートを警戒して近づけばドライブの道が開け、ドライブを警戒して下がればシュートチャンスが生まれるという、攻撃側に有利な心理戦が展開されます。また、判断力とスキルの両方が求められるため、バスケットボールの基本であり奥義でもあります。すべてのポジションの選手が習得すべき fundamental な技術として、幼少期から指導されます。