バスケットボール用語辞典

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ジャブステップ

じゃぶすてっぷ

ジャブステップとは、トリプルスレットの姿勢から、軸足を固定したまま、もう一方の足を素早く踏み出して戻す動作のことである。ボクシングのジャブのような素早い動きに由来する名称で、ディフェンスの反応を探ったり、スペースを作ったりする目的で使用される。ジャブステップの基本的な使い方は、まずディフェンスに向かって一歩踏み出すことで相手の重心や位置を動かし、その反応を見て次のアクション(ドライブシュート、パス)を選択する。ディフェンスが下がればシュート、詰めてくればドライブというように、相手の反応に応じて最適なプレーを選べる。ジャブステップピボットの一種であり、軸足を地面から離さない限りトラベリングにはならない。また、複数回のジャブステップを組み合わせることで、より複雑なフェイクを仕掛けることも可能である。特に1対1の場面や、ポストプレーにおいて効果的な技術であり、攻撃の選択肢を増やす重要なスキルとなる。マイケル・ジョーダンなど、多くの偉大な選手がジャブステップを巧みに使いこなしてきた。