ハーフスピン
はーふすぴん
ハーフスピンは、バスケットボールにおいてスピンムーブの半回転版として用いられる技術であり、体を180度だけ回転させてディフェンダーの横をすり抜けるドリブルムーブである。完全な360度回転を行うスピンムーブと比較して、動作が素早く完結し、よりコンパクトにディフェンスを抜き去ることができる点に特徴がある。この技術は特にペリメーターでのドライブ時やトランジションプレーにおいて有効であり、ディフェンダーが進路を塞いできた際の素早い方向転換手段として機能する。ハーフスピンの核心は、半回転という最小限の動作で最大限の方向転換効果を生み出すことにある。カイリー・アービング、ジャマール・クロフォード、ラッセル・ウェストブルックなどのNBAガードたちが頻繁に使用する技術である。効果的なハーフスピンを実行するには、まずディフェンダーとの接触を避けながら体を横向きにし、片足を軸として半回転する。回転中はボールを体の前から後ろへ移動させ、反対の手でキャッチする。この一連の動作を流れるように行うことで、ディフェンダーの反応を遅らせることができる。フルスピンと異なり、視線が相手から大きく外れる時間が短いため、周囲の状況把握が容易であり、回転後すぐにパスやシュートの選択肢を持つことができる。また、狭いスペースでも実行可能なため、混雑したペイントエリア内での有効な選択肢となる。