フロアバーン
ふろあばーん
フロアバーンとは、ルーズボールを獲得するために床に飛び込んだ際、コートとの摩擦で皮膚が擦れてできる擦過傷や火傷のような跡を指す俗語である。転じて、床に飛び込むような献身的でハッスルなプレイ全般を称賛する意味でも使われる。バスケットボールのコート表面は摩擦係数が高く設計されているため、激しくスライディングすると皮膚に赤い跡や擦り傷が残る。フロアバーンは単なる怪我ではなく、「勝利のために体を張った証」として、選手たちの間で誇りのしるしとされる。特に大学バスケットボールやNBAのプレーオフでは、フロアバーンを負いながらもプレイを続ける選手の姿が、チームメイトや観客の感情を高揚させる。NBAのコーチや解説者は、フロアバーンができる選手を「ハードワーカー」「ウォリアー(戦士)」と称え、その献身性を高く評価する。ただし、過度な無理は長期的な怪我につながるため、若い選手には適切な体の使い方と保護具の着用が推奨される。フロアバーンは、バスケットボールが単なる技術や身体能力だけでなく、精神的なタフネスと献身を要求するスポーツであることを象徴している。