ブレイクアウェイリム
ぶれいくあうぇいりむ
ブレイクアウェイリムとは、ダンクシュートなどの強い衝撃を受けた際に、一時的に下方向に曲がって衝撃を吸収し、その後元の位置に戻る機構を持つバスケットボールのリムのことである。この技術は1970年代後半から1980年代初頭にかけて開発され、従来の固定式リムがダンクの衝撃で破損したり、バックボードが割れたりする問題を解決するために導入された。ブレイクアウェイリムには、選手がリムにぶら下がった時に下向きの圧力を吸収するスプリングまたはヒンジ機構が内蔵されており、約80〜100kgの力が加わると約30度程度曲がるように設計されている。この機構により、リムやバックボード、スタンション全体の損傷を防ぎ、選手の安全性も向上させている。現在、NBAをはじめとするほとんどの公式競技では、ブレイクアウェイリムの使用が義務付けられている。この技術の導入により、選手はより自由にダンクシュートを試みることができるようになり、バスケットボールのエンターテインメント性が大きく向上した。