ベビーフック
べびーふっく
ベビーフックとは、通常のフックシュートやスカイフックよりも短い距離から、よりコンパクトなモーションで放つフックシュートを指します。「ベビー」という名称は、大きなフックシュートの小型版という意味で、ペイントエリア内の近距離、特にレーン内やバスケット近辺から使用されます。マジック・ジョンソンやトニー・パーカーなど、必ずしも大型選手ではないプレーヤーもこの技術を効果的に使用してきました。ベビーフックの利点は、ブロックされにくく、体勢が崩れた状態でも比較的安定して打てることです。片手で打つため、もう一方の手でディフェンダーから身を守ることができ、また横向きの姿勢で打つためディフェンダーが手を伸ばしにくくなります。ドライブからのフィニッシュ手段としても有効で、レイアップが難しい状況での代替技術として重宝されます。習得には、両手での練習が推奨され、どちらの手でもベビーフックを打てるようになると、ペイントエリアでの得点力が大幅に向上します。バスケットに背を向けた状態や、ディフェンダーに囲まれた状況でも得点できる貴重な技術です。