リバウンド
りばうんど
リバウンドは、シュートが外れた後にボールを獲得するプレイを指し、バスケットボールにおいて得点機会の創出と防御の完結という両面で極めて重要な要素である。オフェンスリバウンドとディフェンスリバウンドに大別され、オフェンスリバウンドは攻撃側が自チームの外れたシュートを拾って再び攻撃機会を得ること、ディフェンスリバウンドは守備側がボールを確保して相手の攻撃を完全に終わらせることを意味する。バスケットボールの格言に「リバウンドを制する者が試合を制す」とあるように、リバウンドの優劣は勝敗に直結する。効果的なリバウンドを獲得するには、シュートが放たれた瞬間にボールの軌道を予測し、相手より有利なポジションを確保するボックスアウトの技術が不可欠である。また、タイミングよくジャンプし、最高到達点でボールをキャッチする能力も求められる。NBA史上最高のリバウンダーとしてデニス・ロッドマンが知られており、彼は身長2m01cmながら卓越したポジショニングと執念で通算11,954リバウンドを記録した。現代では、ルディ・ゴベールやドマンタス・サボニスなどが優れたリバウンド能力を持つ選手として評価されている。チーム全体でのリバウンド意識も重要で、ガードを含む全選手がボードへクラッシュする姿勢が現代バスケでは求められている。