ロッカーステップシュート
ろっかーすてっぷしゅーと
ロッカーステップシュートとは、ロッキングチェアのように前後に揺れる動作(ロッカームーブ)からシュートに移行する技術を指します。トリプルスレットの姿勢から、まず片足を前方に踏み出してドライブのフェイクを行い、ディフェンダーが下がったら素早く元の位置に足を戻してジャンプシュートを放ちます。この「前に踏み出す→後ろに戻す」という動作が、ロッキングチェアの前後運動に似ていることから名付けられました。ポール・ピアースやカーメロ・アンソニーなど、ミドルレンジシュートの名手たちがこの技術を得意としていました。ロッカーステップの効果は、ディフェンダーの重心を動かし、シュートスペースを作り出すことです。最初のフェイクでディフェンダーを後退させれば、そこでシュートを打てますし、ディフェンダーが前に出てこなければドライブに転じることもできます。ジャブステップと似ていますが、より大きな動作で相手を揺さぶる点が特徴です。バスケットボールIQとリズム感が求められる高度な技術で、ディフェンダーの反応を読む能力も必要です。