ゲームクロック
げーむくろっく
ゲームクロックとは、バスケットボールの試合において、各ピリオド(クォーター)の残り時間を計測・表示する時計のことである。ゲームクロックは試合の進行時間を管理する最も重要な要素であり、スコアボードに大きく表示される。NBAでは各クォーターが12分、FIBAや日本の競技では10分と定められており、ゲームクロックはこの時間をカウントダウンする。ゲームクロックは、ボールがインプレー(プレー中)の時のみ進み、ファウル、バイオレーション、タイムアウト、フリースローなどでプレーが止まっている間は停止する。試合終了やクォーター終了の瞬間は、ゲームクロックが0.0秒になった時点と定められており、0.1秒単位まで正確に計測される。ブザービーターと呼ばれる劇的なシュートは、ゲームクロックが0になる直前に放たれたシュートである。審判は時計係と連携し、ゲームクロックの正確な運用を監督する。現代では、ゲームクロックとショットクロックは連動しており、精密な時間管理が可能になっている。残り時間の管理は、戦術的な判断において極めて重要な要素である。