スナッチバックドリブル

すなっちばっくどりぶる

スナッチバックドリブルは、バスケットボールにおいて前方へドリブルで進んだ後、素早く後方へボールを引き戻すことでディフェンダーとの距離を作り出すテクニックである。「スナッチバック」は「素早く引き戻す」という意味を持ち、この動作の瞬発性を表している。ドライブの勢いでディフェンダーを押し込みながら、突然ボールを体の後方へ強く引き、同時に体も後退することで、シュートスペースやパスコースを創出する。この技術の核心は、前進と後退の急激な切り替えによってディフェンダーの予測を裏切り、一瞬のスペースを生み出すことにある。ジェームズ・ハーデン、ルカ・ドンチッチ、クリス・ポールなどのNBAガードたちが、このスナッチバックを頻繁に使用してステップバックシュートやパスの機会を作り出している。効果的なスナッチバックドリブルを実行するには、まず前方へのドライブで十分な勢いをつけ、ディフェンダーを下がらせる。次に、片足を強く床に踏み込んでブレーキをかけながら、ボールを両手で掴むか片手で強く引き戻す。この際、体の重心を低く保ち、バランスを崩さないようにする。引き戻したボールはすぐにドリブルを再開するか、トリプルスレットの姿勢に移行してシュートまたはパスの選択肢を持つ。スナッチバック後、そのままステップバックシュートへ移行する連携技は現代バスケットボールで非常に効果的な得点パターンとなっている。