バスケットボール用語辞典

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ゼロステップ

ぜろすてっぷ

ゼロステップは、ドリブル終了後にボールをギャザー(手のひらの下に収める)した瞬間の足の接地を「ステップ0」と数え、その後2歩までの移動を許可するルール解釈です。この概念により、従来よりも1歩多く動けるように見える合法的なプレーが可能になりました。FIBAとNBAでは2017年と2018年にそれぞれルールを明確化し、ギャザーステップの概念が正式に認められました。具体的には、ドリブル中に両足が空中にある状態でボールを掴み、その後片足(ステップ0)、もう片足(ステップ1)、最初の足(ステップ2)と着地することで、実質3歩に見えるステップが合法となります。このルールを最大限活用することで、ユーロステップギャザーステップなど、ダイナミックで予測困難な攻撃が可能になります。ジェームズ・ハーデンなどのスター選手がこの技術を駆使し、現代バスケットボールの攻撃スタイルを変革しました。正確な理解と実践には、ギャザーのタイミングの見極めが不可欠です。