ソフトハンズ
そふとはんず
ソフトハンズとは、パスやリバウンドのボールを受け取る際に、手首と指を柔軟に使ってボールの勢いを吸収し、確実にキャッチする技術である。硬直した手でボールを受けると、ボールが弾かれてしまうため、ボールの勢いに合わせて手を引き、衝撃を和らげることが重要である。この技術は、バレーボールのレシーブやテニスのボレーに似た原理を持つ。ソフトハンズは特に、高速パス、強いリバウンド、ディフェンスのディフレクション後のボールなど、コントロールが難しいボールを扱う際に不可欠である。また、ポストプレイヤーがゴール下でパスを受ける際、ディフェンダーのプレッシャーの中でもソフトハンズによってボールを確実に保持できる。NBAでは、ニコラ・ヨキッチ、アンソニー・デイビス、カワイ・レナードなどが、卓越したソフトハンズの持ち主として知られている。彼らは、どんな難しいパスでも確実にキャッチし、ターンオーバーを最小限に抑える。逆に、ソフトハンズが欠如していると「ストーンハンズ(石の手)」と批判され、簡単なパスでもファンブルすることになる。若い選手は、テニスボールキャッチなどの練習で、ソフトハンズを養う。