バードライツ
ばーどらいつ
NBAのサラリーキャップ制度における例外規定の一つで、チームが自チームの選手と再契約する際に、サラリーキャップを超えて契約できる権利のこと。名称は、この規定の導入に貢献したボストン・セルティックスの伝説的選手ラリー・バードに由来している。選手が同一チーム に3シーズン以上所属し続けた場合に適用され、チームはサラリーキャップの制限を受けずに、その選手にマックス契約などの高額契約を提示できる。これにより、チームは主力選手を長期的に保持しやすくなり、選手の流出を防ぐことができる。完全なバードライツの他に、アーリーバードライツ(2年間の所属)やノンバードライツ(1年間の所属)という段階的な権利も存在する。この制度は、ドラフトで獲得した選手や長年チームに貢献してきた選手を保持するための重要な仕組みであり、チーム編成における戦略的な要素となっている。選手にとっても、バードライツを持つチームと契約することで、将来的により高額な契約を得られる可能性が高まる。