バスケットボール用語辞典

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サラリーキャップ

さらりーきゃっぷ

NBAにおいて、各チームが選手に支払える年俸総額の上限を定めた制度のこと。リーグ全体の収入に基づいて毎年算出され、チーム間の戦力均衡を保つことを目的としている。NBAサラリーキャップは「ソフトキャップ」と呼ばれ、様々な例外規定が存在するため、実際には上限を超えて支払うことが可能である。主な例外規定には、自チームの選手と再契約する際に使えるバードライツ、中産階級例外条項(MLE)、最低年俸例外条項などがある。サラリーキャップを大幅に超過すると、ラグジュアリータックス(贅沢税)が課され、超過額に応じて罰金を支払う必要がある。この制度により、大都市の富裕チームが有利になりすぎることを防ぎ、小規模市場のチームにも競争力を持たせている。GMやフロントオフィスは、サラリーキャップを管理しながら最適なロスター構築を目指す戦略的な判断が求められる。近年はキャップスペースの管理が勝敗を左右する重要な要素となっている。