バスケットボール用語辞典

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ピックアンドロール

ぴっくあんどろーる

ピックアンドロールは、バスケットボールにおける最も基本的かつ効果的なオフェンス戦術の一つである。この戦術は2人のプレイヤーが協力して行うもので、一方のプレイヤー(スクリーナー)がボールを持っているプレイヤー(ボールハンドラー)のディフェンダーに対してスクリーン(壁)を作り、その後ゴールに向かって動く(ロール)という一連の動きから成る。具体的には、スクリーナーボールハンドラーのディフェンダーの進路を遮ることで、ボールハンドラーに空間を作り出す。この時、ディフェンス側はスイッチヘッジ、ドロップなど様々な対応を迫られる。スクリーンをかけた後、スクリーナーはゴールに向かってロール(回転)することで、パスを受ける位置に移動する。この戦術はNBAでは1950年代から使われ始め、特にジョン・ストックトンとカール・マローンのコンビで有名になった。現代バスケットボールでは、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンなど、多くのチームがこの戦術を主軸としている。ピックアンドロールの成功には、タイミング、角度、スペーシング、そして両選手の判断力が重要となる。