ロブパス

ろぶぱす

ロブパスとは、ボールを高く山なりに投げ上げて味方に届けるパス技術です。ロブ（lob）は「高く投げ上げる」という意味で、ディフェンスの頭上を越えてゴール付近の味方にボールを届ける際に使用されます。このパスの最大の利点は、ディフェンダーが手を伸ばしても届かない高さを通すことで、インターセプトのリスクを減らせることです。主な使用場面として、アリウープの起点、ポストプレイヤーへのエントリーパス、ディフェンスが密集した状況での突破口などがあります。ロブパスには、受け手の跳躍力とタイミングを考慮した正確な軌道とスピードの調整が求められます。投げすぎるとアウトオブバウンズになり、低すぎるとカットされるため、絶妙な力加減が必要です。クリス・ポールやレイジョン・ロンドなど、優れたパッサーはロブパスのタイミングと精度に定評があります。ピックアンドロール後のロールマンへのロブパスは、現代バスケットボールの代表的な得点パターンの一つです。また、速攻時やミスマッチの状況でも効果的に使用され、チームのオフェンスバリエーションを豊かにする重要な技術となっています。