バスケットボール用語辞典

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クラッチタイム

くらっちたいむ

クラッチタイムとは、試合の重要な局面、特に終盤の接戦状態において、勝敗を分ける決定的な時間帯を指します。一般的には、第4クォーター残り5分以内で点差が5点以内の状況を指すことが多いですが、文脈によって定義は多少変わります。クラッチ(clutch)は「掴む」「決定的な」という意味で、試合を掴み取る重要な瞬間を表現しています。この時間帯では、両チームの緊張感が最高潮に達し、一つのプレイやシュートが試合結果を大きく左右します。クラッチタイムで活躍できる選手は「クラッチプレイヤー」と呼ばれ、高く評価されます。マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズなどは、クラッチ状況での圧倒的なパフォーマンスで知られています。この場面では、エース選手へのクリアアウトアイソレーション、確実性の高いプレイ選択、タイムアウトの戦略的使用などが重要になります。また、フリースローの成功率、ターンオーバーの回避、リバウンドの確保など、基本的なプレイの精度が勝敗を分けます。精神的なタフネス、プレッシャー下での冷静さ、そして決断力がクラッチタイムで求められる最も重要な資質です。