ハッスルプレー
はっするぷれー
ハッスルプレーとは、技術や才能だけでなく、献身性と努力によって行われるプレイの総称である。ルーズボールへの激しい飛び込み、執拗なディフェンスプレッシャー、全力でのバックコート走、スクリーンアウトへの徹底したこだわり、チャージを取る勇気などが含まれる。統計上の数字には現れにくいが、試合の流れを変え、チーム全体の士気を高める重要な要素となる。ハッスルプレーは相手チームに心理的なプレッシャーを与え、ミスを誘発する効果もある。特に接戦や重要な場面では、一つのハッスルプレーが勝敗を分けることも少なくない。NBAではデニス・ロッドマン、ベン・ウォレス、マーカス・スマート、パトリック・ベバリー、ドレイモンド・グリーンなどが、卓越したハッスルプレーで評価されてきた。現代のアナリティクスでは、ルーズボール獲得数、ディフレクション数、スクリーンアシスト数などのハッスルスタッツが記録され、選手評価の新たな指標となっている。コーチは若い選手に「才能は持って生まれるものだが、ハッスルは選択である」と教え、常に全力でプレイすることの重要性を説く。