パックラインディフェンス
ぱっくらいんでぃふぇんす
パックラインディフェンスは、フリースローライン延長線上に想定される防衛ライン(パックライン)を基準とした守備システムである。この戦術は、バージニア大学のトニー・ベネット監督によって有名になり、ペイントエリアの保護を最優先とする。基本原則として、ボールがパックラインの外側にある時、オフボールディフェンダーはパックラインの内側に位置し、ドライブやペイントアタックに対してヘルプディフェンスを提供できる体制を維持する。オンボールディフェンダーは、ボールハンドラーにプレッシャーをかけつつ、ミドルへのドライブを優先的に防ぐ。この守備システムでは、チーム全体がコンパクトに守り、ペイント内での得点を極限まで制限することで、相手チームに難しいミドルレンジシュートやコンテストされたスリーポイントを打たせる。また、ヘルプディフェンスからのローテーションとクローズアウトの速さが、この戦術の成否を分ける。ただし、相手チームが高確率のスリーポイントシューターを複数揃えている場合、アウトサイドからの攻撃に対して脆弱になる可能性がある。