ローカット
ろーかっと
ローカットとは、足首を覆わず、くるぶしよりも低い位置で終わるバスケットシューズのデザインタイプのことである。ローカットシューズは、3つのカットタイプの中で最も軽量で、足首の可動域を最大限に確保できるのが特徴である。主にスピードとクイックネスを重視するポイントガードやシューティングガードに好まれる。ローカットの最大の利点は、足首の自由な動きを妨げないため、素早い方向転換、カットイン、ドリブルなどの敏捷性を要求される動作がしやすいことである。また、軽量であることから、長時間のプレーでも疲労が少なく、スピードを維持しやすい。一方で、足首のサポートが最小限であるため、捻挫などの怪我のリスクは他のカットタイプより高くなる可能性がある。このため、足首の筋力が強く、安定性に自信がある選手や、別途アンクルブレイスなどのサポートギアを使用する選手に適している。近年、NBAの多くのポイントガードがローカットを選択する傾向があり、スティーブン・カリーやカイリー・アービングなどのスター選手のシグネチャーモデルもローカットが多い。技術の進化により、軽量性を保ちながらサポート性も向上している。