スーパーマックス
すーぱーまっくす
NBAにおいて、特定の条件を満たした選手が自チームと再契約する際に結べる、通常のマックス契約を上回る超高額契約のこと。正式には「指定ベテラン選手エクステンション(Designated Veteran Player Extension)」と呼ばれる。この制度は2017年の労使協定(CBA)改定で導入され、スター選手の流出を防ぐことを目的としている。スーパーマックスを提供できる条件は、選手がMVP、最優秀守備選手賞、オールNBAチームに2回以上選出されるなど、リーグトップクラスの実績を持つことである。契約額は通常のマックス契約が年俸上限の25-30%であるのに対し、スーパーマックスは35%に達する。5年間で2億ドルを超える契約も珍しくない。代表例として、ステフィン・カリー、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、ダミアン・リラードなどが挙げられる。一方で、サラリーキャップの大部分を1人の選手に費やすため、チーム編成の柔軟性が失われるリスクもある。GMは、スーパーマックスを提示するかどうか、慎重な判断が求められる。