バスケットボール用語辞典

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ディフェンスクラッシュ

でぃふぇんすくらっしゅ

ディフェンスクラッシュとは、相手のシュートが放たれた際に、ディフェンス側の選手全員がリバウンドエリアへ積極的に向かい、ディフェンスリバウンドを確実に獲得しようとする戦術的な取り組みである。「全員でボードをクラッシュする」という意識のもと、通常は外で守っているガードも含めて、チーム全体でリバウンドに参加する。この戦術は、相手のセカンドチャンスポイントを防ぎ、ファストブレイクの起点を作るために重要である。特にNBAでは、身長差のあるマッチアップでも、複数人でリバウンドエリアをカバーすることで、オフェンスリバウンドを防ぐことができる。サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ監督は、ディフェンスクラッシュを徹底することで知られ、「リバウンドディフェンスの最後のプレイ」という哲学を持つ。ディフェンスクラッシュの基本は、まず自分のマークマンをボックスアウトし、その後ボールに向かって跳ぶことである。ただし、全員がゴール下に集中すると、相手のティップアウトからの速攻を許すリスクもあるため、バランスが重要となる。