パワーフォワード
ぱわーふぉわーど
パワーフォワード(Power Forward、PF)は、バスケットボールにおける5つのポジションの1つで、ペイントエリア付近での得点とリバウンドを主な役割とするポジション。番号では4番ポジションと呼ばれる。伝統的には、センターに次ぐ高身長と強靭なフィジカルを持ち、ローポストでのプレー、オフェンスリバウンド、スクリーンプレー、ディフェンスリバウンドなどインサイドでの仕事が中心であった。身長は一般的に200cm~210cm程度で、パワーとテクニックの両方が求められる。しかし、現代バスケットボールの進化により、パワーフォワードの役割は大きく変化している。「ストレッチフォー」と呼ばれる外角からスリーポイントシュートを打てるタイプのパワーフォワードが増え、スペーシングを広げる役割も担うようになった。NBAの歴史において、ティム・ダンカンは基本に忠実なプレースタイルで「The Big Fundamental」と呼ばれ、カール・マローンはパワーとスコアリング能力を兼ね備えた典型的なパワーフォワードであった。現代では、ダーク・ノビツキーが外角シュートを持つパワーフォワードの先駆者となり、アンソニー・デイビスやヤニス・アデトクンボのように多様なスキルセットを持つ選手が登場している。ディフェンスではリバウンドの確保とペイントエリアの守備が重要な責務である。