バスケットボール用語辞典

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センター

せんたー

センター(Center、C)は、バスケットボールにおける5つのポジションの1つで、通常チーム内で最も身長が高く、ゴール下での得点とディフェンスを担う要のポジション。番号では5番ポジションと呼ばれる。主な役割は、ペイントエリアでのポストプレーリバウンドの確保、ブロックショットスクリーンプレーなど、ゴール近辺での物理的な支配力を発揮することである。身長は一般的に210cm以上で、優れた身長とリーチ、フィジカルの強さが最も重要な資質となる。伝統的なセンターは、ローポストでボールを受けてフックシュートやパワームーブで得点し、守備では最後の砦としてゴール下を守る役割を担っていた。NBAの歴史において、ウィルト・チェンバレンとビル・ラッセルは1960年代の伝説的なセンターであり、カリーム・アブドゥル=ジャバーはスカイフックという独特の技術で得点王に輝いた。シャキール・オニールは圧倒的なパワーでペイントエリアを支配し、現代では、ニコラ・ヨキッチが高度なパススキルとバスケットボールIQを持つ万能型センターとして活躍し、ジョエル・エンビードが伝統的なポストプレーと現代的な外角シュートを融合させている。近年のバスケットボールでは、スリーポイントシュートを打てるセンターや、ピック&ロールでゴールにダイブするモダンなセンターが増加し、ポジションの役割は多様化している。