ヘリンボーンパターン
へりんぼーんぱたーん
バスケットシューズのアウトソール(靴底)に刻まれた、ニシンの骨(herringbone)のようなV字型の連続パターンのこと。バスケットボールコートで最も優れたトラクション(グリップ力)を発揮するソールデザインとして広く採用されている。この幾何学的なパターンは、あらゆる方向への急激な方向転換、ストップ、ダッシュ時に床面をしっかりと捉え、滑りを防ぐ。特にジャンプシュートからの着地や、ディフェンス時の横方向への素早い移動において、選手の足元の安定性を確保する。ヘリンボーンパターンは、木製のハードウッドコートとの相性が極めて良く、NBAやプロリーグで使用される屋内コート向けに最適化されている。ナイキ、アディダス、ジョーダンブランドなどの主要メーカーが、シグネチャーモデルを含む多くのバスケットシューズに採用している。アウトソールの溝の深さや角度、パターンの密度などは、メーカーやモデルによって微妙に異なり、それぞれが独自のグリップ性能を追求している。パフォーマンスを重視する選手にとって、ヘリンボーンパターンの有無は、シューズ選びの重要な判断基準となる。