キーエリア
きーえりあ
キーエリアとは、ペイントエリアとフリースローサークルを合わせた領域の通称である。上から見たときに鍵穴(キーホール)の形に見えることからこの名前が付けられた。NBAでは1951年までフリースローレーンの幅が6フィートと狭く、フリースローサークルと合わせると鍵穴の形状が明確だったため、この呼称が定着した。その後、ジョージ・マイカンのような支配的なセンターの影響力を抑えるため、1951年にレーンの幅が12フィートに、1964年には16フィートに拡大された。FIBAルールでは台形状のペイントエリアを採用しているため、厳密には鍵穴の形状ではないが、慣習的にキーエリアという呼称が使われ続けている。この区域は得点に直結するエリアであり、オフェンスは「ペイントを攻める」「キーに侵入する」などの表現で、この区域への攻撃を重視する。ディフェンスの観点では、キーエリアを守ることは失点を防ぐ最重要課題の一つである。3秒ルール、チャージングサークル、フリースローなど、多くのルールがこのエリアに関連している。