バスケットボール用語辞典

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ハーフコートオフェンス

はーふこーとおふぇんす

ハーフコートオフェンスとは、ファストブレイクの機会がなく、ディフェンスが整った状態で自陣のフロントコート(ハーフコート)で展開する組織的な攻撃のことを指す。速攻とは対照的に、セットプレーと呼ばれる計画的な戦術を用いて、ディフェンスを崩しながら得点機会を作り出す。ハーフコートオフェンスでは、ピックアンドロールスクリーンプレー、パス回し、カッティング、ポストプレーなど様々な戦術が組み合わせて使用される。チームの戦術体系やコーチの哲学によって、モーションオフェンス、トライアングルオフェンス、プリンストンオフェンスなど、多様なシステムが存在する。ハーフコートオフェンスの成功には、選手間のタイミング、スペーシング、意思疎通が不可欠であり、繰り返し練習することでチームとしての精度を高める必要がある。NBAではショットクロックが24秒(FIBAでも同様)と限られているため、効率的にハーフコートオフェンスを展開し、良質なシュートチャンスを作り出す能力が求められる。ディフェンスが強固な場合、ハーフコートオフェンスでの得点効率が試合の勝敗を決定づけることも多い。